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できた傷あとを治すことはできる?その治癒方法とは?

ケガや手術をすると、傷あとができてしまうものです。また蚊に刺された部分をかいたことで、傷あとが残るケースもあります。そうした傷あとは、できてしまえば諦めるしかないと思い込んでいるひとが多いようです。

ですが近年は医学の進歩もあって、できてしまった傷あとを目立たなくしたり、治癒する方法が確立し始めています。

そこで今回は、傷あとが残る理由とそれが治るメカニズム、傷あとを治す治療方法や有効成分などについて、お話ししたいと思います。

なぜ傷あとが残るの?傷あとが治るメカニズムとは?

まず、なぜ傷あとが残ってしまうのかについて、お話ししておきましょう。人間の皮膚は、表皮と真皮、皮下組織の3層で成り立っています。軽いケガなどで表皮だけ損傷した場合は、表皮が再生するので傷あとが残ることはありません。

ですが真皮層を損傷した場合、その部分が線維化してしまうと完全に再生することが難しく、傷あとが残ることが多いです。

人間の身体に傷ができると血小板が凝集し、血管収縮が起こることで血を止めます。次に貪食細胞と呼ばれるマクロファージが、創面の死んでしまった組織を取り込み、きれいにします。

その後、線維芽細胞がコラーゲンをはじめとする肉芽組織を分泌し、修復を始めます。すると肉芽組織が瘢痕組織に変わってゆき、安定した傷になるのです。

傷あとの定義は以下のようになります。

  • 皮膚のきめがなくなる、あるいは乱れていること
  • 毛包や汗腺といった皮膚付属器がなくなっていること
  • 色素沈着あるいは色素脱失を起こしていること
  • 毛細血管が増えていること
  • 隆起または陥没していること

そして傷あとには、外科手術によってできた傷や日常生活でできる切り傷など、いくつかの種類があります。傷の種類によって、「縫合」「皮膚用ステイプラ」「皮膚用テープ」「皮膚表面接着剤」など、治療方法も異なります。

傷あとを治す治療方法とは?

では、できてしまった傷あとを治すための治療方法には、どんなものがあるのでしょうか。

外科的処置

まず「真皮縫合」です。傷あとを目立ちにくくする手術の中でも、最もポピュラーなもので、真皮部分を縫い目や結び目が肌の表面に出ないように縫い合わせる方法です。傷口があまりつっぱらず、抜糸の必要もありません。

次に真皮縫合をした後に、皮膚表面先着剤を使うという方法があります。皮膚表面背着剤がフィルムの役割を果たし、傷口を守ってくれるため、術後にシャワーを浴びることも可能です。

軟膏を塗布する

こうした治療を行うことで、傷あとを目立たなくすることができます。とはいえ傷あとを目立たなくするために、手術を受けるのはハードルが高いと感じるひとも多いことでしょう。その場合は傷あとを目立たなくする軟膏を塗る、という方法があります。

傷あとを目立たなくする効果の高い軟膏としては、以下のようなものがあげられます。

  • ヒルドイドソフト軟膏
  • ヘパリンZクリーム
  • アットノン
  • パリダクリーム

上記の軟膏は市販のものなので、手軽に手に入れられますね。

傷あとを治すために有効な成分は?

では傷あとを治すために用いる軟膏に含まれる、有効成分について、説明しておきましょう。

ヒルドイドソフト軟膏

ヒルドイドソフト軟膏は、皮膚科でよく処方されるもので、アトピーの患者さんはステロイド剤と一緒に保湿剤として使うことが多いです。

ですがヒルドイドソフト軟膏にはヘパリン類似物質が0.3%含まれており、それが肌の乾燥を防ぐだけでなく、傷あとを消すことにも効果的なのです。新しい傷あとを目立たなくしたいときに、おすすめです。

ヘパリンZクリーム

市販薬であるヘパリンZクリームの主成分は、ヘパリンナトリウムです。ヘパリンナトリウムには抗凝固作用があり、血行を促進することで組織液やリンパ液の循環を活発化させ、傷あと部分の皮膚の再生をサポートしてくれるため、やけど痕の改善効果が高いです。

傷あとを消す目的で使うときには、白色ワセリンと割合が1:1になるように混ぜ合わせて使います。

アットノン

アットノンは、ヘパリン類似成分を主成分としたクリームで、赤あるいは赤茶色の傷あと、もしくは盛り上がっている傷あとに効果を発揮します。

塗ることで血行が促進させ、新陳代謝を高めるほか、傷あとを保湿し、慢性的な炎症を抑えながら、皮膚を正常な状態に戻してくれます。

パリダクリーム

パリダクリームには、カタツムリの粘液成分が配合されています。カタツムリの粘液には、アラントインという成分が含まれているのですが、傷を治す働きをしてくれるのです。

同時に、プロテイアーゼという保湿成分が、古い角質を取り除き、肌のターンオーバーが活性化されるので、傷あとを早く消すサポートをしてくれます。

気になるときには形成外科を受診しよう!

傷あとを目立たなくするクリームは即効性はないものの、手術を受けるより始めやすい方法です。ですが傷あとを治す成分の多くは血行促進作用があるので、傷が治っていないうちに使用を始めると、炎症を悪化させたり、治りを遅くする可能性があります。

また傷あとを目立たなくするクリームを使ったひとすべてが、その効果を実感できるわけでもありません。

継続してクリームを使っても傷あとが改善する様子がみられないときには、一度形成外科を受診して、相談してみることをおすすめします。

        
        

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