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十全大補湯はしつこい疲労感・倦怠感や、病後・手術後の体力回復に効果抜群!

体力低下時の定番!カサカサ・ジュクジュク両タイプの皮膚疾患にも効果的

十全大補湯は病気や手術の後などの体力低下、食欲がわかない、全身がなんだかだるいといった症状にお悩みの方に有効な漢方薬です。

効果はそれだけではありません。この漢方は皮膚科でも使われることがあります。気力、体力が低下して冷え性になったアトピー性皮膚炎の患者さんに対し、体質改善薬として実際に処方されることがあります。

また寝たきりのお年寄りにできてしまう床ずれを改善したり、皮膚の治りにくい傷の改善、小さなお子さんの肛門周囲膿瘍や、痔ろうにも有効とされています。

さらには抗がん剤や放射線治療による副作用の軽減にも使用されるなどその効能は幅広く、まさに十全(完全無欠の意味)という名前がピッタリの漢方薬であると言えます。

ちなみに漢方の世界では3つの要素「気・血・水」がうまく体内をめぐることで私たちの健康は維持されると考えられています。

気とは生命エネルギーのことで元気や気力の気を表します。血は全身をめぐり栄養を与えるもの、主に血液を表します。水は潤いを与えたり冷やすもので、体液、細胞間液、汗や唾液、消化管液などのことを表します。十全大補湯は不足している「気」、「血」を補う代表的な漢方薬です。

十全大補湯の特長

十全大補湯の最大の特長は、低下した体力を改善できるという点です。体力の改善には免疫力の向上が関係しており、マウスの実験でもその作用は示されています。

この漢方は体力・筋力があまりない人、胃腸が弱い、疲れやすいなど、抵抗力や回復力が弱い人に向いています。また、寒がり・冷え性など基礎代謝が低下しているといった人や、顔が赤くほてりやすい、喉がかわきやすいといった人に当てはまります。

十全大補湯は文字どおり補剤です。抵抗力や回復力をこの漢方で補う、というわけです。

味は?飲みやすくする方法はある?

気になる十全大補湯の味ですが、まずは甘み、その後から苦みがきます。そしてわずかに漢方特有のにおいがあります。「良薬口に苦し」という言葉がありますが、そもそも漢方においしいものはありません。

においや味も作用の一部だと思って、諦めて飲むほかないかと思われるかもしれませんが、大丈夫です。飲みづらさを軽減する方法をさっそく紹介していきましょう。

まずはお湯に溶かして飲む方法です。100mlくらいのお湯にといて飲みます。それでも飲みづらい場合はココアや抹茶、コーヒーの粉末を大さじ一杯ほど加えると飲みやすくなります。次はオブラートを使う方法です。漢方をオブラートに包み、サッと水につけてください。オブラートの表面が少し溶け、ゼリー状になったときに飲むと喉を通りやすくなります。

漢方薬用服薬ゼリーという便利な商品も売られています。使い方は容器にゼリーを入れ、その上に漢方を乗せてスプーンで混ぜあわせ、噛まずに飲み込みます。水や白湯で飲みづらい方は試してみてください。

十全大補湯に含まれる10種類の生薬とは

十全大補湯は以下の10種類の生薬を組み合わせることによって作られています。

この漢方を構成する生薬と主な効果は次のとおりです。

黄耆

強壮、滋養、皮膚の栄養を高める、排膿、止汗、利水消腫、利尿作用があります。

桂皮

発汗、発散、健胃、鎮痛、解熱作用があります。

地黄

滋潤、血糖降下、補血、強壮、止血作用があります。

芍薬

鎮痛、鎮痙、冷え性、婦人病への効果があります。

川キュウ

駆お血、鎮静、鎮痛、補血、強壮作用があります。

白朮

健胃整腸、利尿作用があります。

当帰

鎮痛、鎮静、強壮作用があります。

人参

健胃整腸、鎮痛、去痰作用があります。

茯苓

利尿作用、健脾、滋養、血糖降下作用があります。

甘草

鎮痛、鎮痙、解毒、鎮咳、消炎作用があります。

これらを絶妙な割合で組み合わせられているので、体力低下や皮膚疾患にも効果を発揮するのです。

「この症状にはこの薬を」とピンポイントで使う西洋薬と違って、さまざまな効果がある複数の生薬を組み合わせて効果を発揮するのが、漢方の不思議で面白いところです。

他との飲み合わせはもちろん、黄疸、発疹などが出ないかにも注意しよう

「西洋薬に比べれば、漢方薬には副作用が少ない」と思われる方もいるでしょう。しかし、漢方にも副作用はあります。は、どういった点に注意しなければならないのでしょうか?

漢方薬で気を付けなければならないのが甘草(カンゾウ)という成分です。多くの漢方薬に用いられているため、複数種類を一緒に飲んでいると甘草をとりすぎることになります。市販の栄養ドリンクや風邪薬にも入っていることがあるので注意してください。

甘草をとりすぎると低カリウム血症、血圧上昇、むくみ、体重増加などを引き起こす偽アルドステロン症が起こる危険性があります。異常を感じたら飲むのを中止して医療機関を受診しましょう。また薬は肝臓で分解されますが漢方も同様です。そのため、まれに肝機能障害を起こす場合があります。黄疸が出たらそのサインです。すぐに飲むのを中止して医療機関を受診してください。

他にも発疹やじんましん、食欲不振、胃の不快感、悪心、嘔吐、下痢などの副作用もありますから注意しましょう。

日常的に栄養ドリンクを飲んでいる、市販の風邪薬などを服用することがあるという人は医師や薬剤師に必ずそのことを伝えるようにしましょう。元気な体を取り戻す目的で飲んだ漢方によって逆に健康を害してはいけませんので、適切に取り入れていきましょう。

        
        

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