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温清飲はPMSなど月経に関する悩みを抱える人に試してほしい!血の巡りをよくしながら出血もおさえる

更年期障害にも効果あり!かゆみ、カサカサ、湿疹など肌の悩みにも

温清飲(うんせいいん)は、「女性の漢方薬」と表現しても過言ではない漢方薬です。

憂うつな生理関係や、毎日の生活がつらく家族に分かってもらえない更年期障害、日々のストレスや環境による肌の荒れなど、女性特有の症状に効果を発揮します。

おもな効能として、PMSなど月経に関連する不調や月経不順、月経困難症、血の道症、更年期障害といった女性特有の悩みや、神経症、湿疹、皮膚炎があげられます。

温清飲には血液の循環をよくして出血をおさえる作用があるので、上記のなかでも特に、生理痛や生理不順、出血の多い月経過多症によく使われます。

そしてホルモンのバランスを整えてくれるので、更年期障害に悩む人も楽になるはずです。まさに、女性の味方ですね。

また、過去には「アトピー性皮膚炎には温清飲がいい」とテレビで紹介されて話題になりました。

アトピー性皮膚炎のうち、皮膚がカサカサして粉をふく乾燥タイプの場合に処方されます。おもに強いかゆみと乾燥をおさえる効果が期待できます。

おわりの見えないステロイド治療の副作用に不安を感じ、温清飲の漢方治療を始めるケースは多いようです。

温清飲の特長

まずは温清飲の名前から効能を紐解いていきましょう。

『温』は冷えを温める効能、『清』は熱を冷ます効能を示しています。温めて冷やす……説明しにくい働きですが、これは漢方特有の考え方。体全体を冷やすことなく、のぼせなどの偏った熱をしずめるという処方です。

しかも、温と清がお互いを相殺してしまうのではなく、温めるべきところを温め、冷やすべきところを冷やすという妙法なのです。

漢方では体温のほかに、交感神経の興奮も熱として考えます。交感神経が過剰に活発なままでは自律神経のバランスを崩し、疲労感・倦怠感、不眠、動悸、めまい、頭痛などの症状が現れます。これらは、まさに更年期障害の症状ですね。

実はこの漢方薬は、体をあたため貧血症状を改善する「四物湯」(=温)と、熱感や炎症をしずめる「黄連解毒湯」(=清)を合わせて作られています

そしてこの四物湯には、乾燥した肌をうるおす作用もあります。温清飲の皮膚への効果は、そこに由来したものなのですね。また、同じく四物湯由来の効果によって、シミや貧血由来の冷え性の改善にも適しています。

本当に、女性にうれしい漢方薬ですね。

味に苦みはない?飲みやすさは?

漢方薬らしい味といえば「苦い!まずい!」ですが、温清飲も例外ではありません。

しかし「自分の身体に合っている漢方薬はおいしく感じられる」という説があり、温清飲でも「嫌いじゃない、だんだんおいしくなってきた」と抵抗なく飲めてしまう人はいるようです。漢方って不思議ですよね。

病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤での処方が一般的となっており、食前または食間での服用が推奨されています。

もしも空腹時ではむかつき、吐き気、食欲不振が出るといった場合には、吸収は若干悪くなりますが、食後に服用してもかまいません。そうした不快感にはしだいに慣れることが多いのですが、つらいときは医師に相談してください。

乾燥エキス剤はお湯に溶かして飲むのがもっとも効果的ですが、それが苦手という人には、オブラートや服薬用ゼリーの使用をおすすめします。

ココアパウダーや緑茶、抹茶などを混ぜて味をごまかすこともできます。また、薬局では服用しやすい顆粒タイプや錠剤タイプのものが購入できます。

温清飲に入っている8種類の生薬とは

先ほど紹介したとおり、温清飲にはベースとなる漢方薬が2つあり、それぞれが自然の草や木からとった生薬によって作られています。

四物湯=温の要素

  • 当帰…セリ科のトウキの根。補血、止血に効くほか、月経を調節したり、腸をうるおす作用もあります。
  • 芍薬…ボタン科シャクヤクの根。鎮痛に効くほか、けいれんをしずめたり、血管を拡張する作用もあります。
  • 川きゅう…セリ科のセンキユウの根茎。補血、止血に効くほか、月経を調節したり、鎮痛にも作用します。
  • 地黄…ゴマノハグサ科アカヤジオウの根。強壮や利尿に効くほか、血のめぐりを良くする作用もあります。

当帰と川きゅうは、女性特有の悩みを対象とした薬にもっともよく用いられる生薬で、血(ケツ)を補いその循環を促進して体の冷えを温めます

黄連解毒湯=清(冷)の要素

  • 黄連…キンポウゲ科オウレンの根茎。解熱に効くほか、炎症をしずめ、胃を健やかにする作用もあります。
  • 黄ごん…シソ科コガネバナの根の周りを除いたもの。解熱や止血に効くほか、炎症をしずめる作用もあります。
  • 黄柏…ミカン科キハダの樹皮。解熱に効くほか、炎症をしずめ、胃を健やかにする作用もあります。
  • 山梔子…アカネ科クチナシの果実。止血や解熱、胆汁の排出を促進するほか、炎症をしずめる作用もあります。

黄連と黄ごんが、のぼせ・興奮・イライラや皮膚炎の症状を軽減する重要な生薬です。

これらの生薬が各々パワーを発揮して、私たちの体をよい方向へと導いてくれるのですね。とても頼もしく感じます。自然の力で元気になる!とても理想的な治療ですね。

副作用には間質性肺炎や肝機能障害が。胃腸の弱い人の服用は慎重に

西洋医学の薬と同様に、漢方薬にも副作用があります。日ごろ胃腸が弱りがちな人が服用すると、食欲不振・胃もたれ・下痢などの症状が起こることがあります。これはおもに地黄が引き起こすとされています。

めったに起こりませんが、次のような重い副作用も報告されています。念のため、初期症状などに注意してください。

  • 間質性肺炎… から咳が出る。階段を上ったり、少し無理をしたときに息切れ、または息苦しくなる。呼吸困難になる。発熱する。また、これらが急に出たり持続する。
  • 肝機能障害… ひどい倦怠感がある。食欲不振、吐き気が起きる。発熱、発疹が見られる。皮膚や白目が黄色くなる。また、尿が茶褐色になるなど。
もしこのような症状が出た場合は、すぐに医療機関に連絡してください。上記以外でも気になる症状が出た時は、すぐに処方医または薬剤師に相談してくださいね。

この漢方薬に関しては、他の薬や栄養剤との飲み合わせに関する心配は特にありません。ですが、もし併用したい薬があるときは、念のため処方医または薬剤師に相談をお願いします。

        
        

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