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麻杏甘石湯は咳やぜんそくのつらい症状をラクに!気管支をひろげて呼吸を助ける

子どものぜんそくや風邪にもOKの漢方!痰を出しやすくして呼吸をラクに

気管支炎やぜんそくには激しい咳がともなうことから、運動だけでなく日常生活にまで支障をきたすことがあります。

麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)は、昔からそんな気管支にまつわる症状に対して処方されてきた漢方です。特に咳への効果で知られています。

ぜんそくの場合は、小発作から中発作の比較的早い段階に処方すると、効果がより期待できます。

麻杏甘石湯の特長

麻杏甘石湯は気管支の炎症をしずめて咳をおさえ、気道を広げることで呼吸を助けます。また、咳にともなう喉の痛みもやわらげます。

正式名は「麻黄杏仁甘草石膏湯」ですが、略して「麻杏甘石湯」と呼ばれています。

小児ぜんそくや気管支ぜんそくに関わるとされる、アレルギー反応をおさえる作用もあります。このほかにも、マイコプラズマ肺炎による咳にも効果があることがわかっています。

比較的体力がある人で、喉の渇きを感じるときの咳症状に向いています

味はどんな感じ?飲みやすさは?

配合されている甘草により最初に甘みが、そしてあとから苦みがきます。

自分の状態にぴったり合った漢方薬を服用したときは、不思議とおいしく感じるといいますし、飲みやすいかどうかは好みにもよるかもしれません。漢方薬独特のにおいがあるため、それを苦手と感じる人もいるでしょう。

エキス剤だと風味が気になりがちですが、錠剤なら、あまり味やにおいを感じずに飲みほせます。どうしても苦手な形状のものを飲まなければならないときは、オブラートや服薬用ゼリーを用いるとよいでしょう。

一般的に漢方薬は、食前や食間などの空腹時の服用が推奨されています。しかし麻杏甘石湯は、咳が強く出たときや、その予兆があるときの頓服として飲むこともできます

また、空腹時に飲むと吐き気をもよおすなどといった場合には、若干吸収は悪くなりますが、食後に服用しても大丈夫です。

麻杏甘石湯に含まれる4種類の生薬

漢方は自然の植物から採取した生薬の組み合わせでできており、麻杏甘石湯の場合は次の4つから成りたちます。

麻黄

交感神経を刺激するエフェドリンという成分を含んでいます。エフェドリンは西洋医学の気管支ぜんそく薬にも使われており、気管支を広げる作用があります。特に強くゼイゼイするような咳をおさえてくれます。

杏仁

咳をしずめ、たんを取りのぞく作用があります。利水作用もあり、潤いをもたらします。

甘草

痛みや炎症やけいれんを緩和し、鎮静にも効果があります。

石膏

熱や腫れをしずめるほか、鎮静作用もあります。

交感神経を刺激する薬との併用や、他の漢方との飲み合わせは危険

麻黄に含まれるエフェドリンは交感神経を刺激し心臓に負担をかけるので、心臓病や高血圧症、脳卒中などの既往歴がある人の服用の際は、慎重に様子をみる必要があります。

特に不眠、動悸、興奮する、発汗過多などの症状があらわれた際は、すみやかに医療機関に相談しましょう。

成分でほかに要注意なのが甘草です。これに含まれるグリチルリチンは、過剰摂取すると偽アルドステロン症という副作用を引き起こします。例として、むくみや体重増加のほか、高血圧症、低カリウム血症といった症状があります。

甘草およびグリチルリチンは、漢方薬をはじめ、西洋医学の薬や栄養剤にも広く使用されているため、それらとの併用の際は重複しないよう、成分表をよく確認してください。

この漢方薬は身体が丈夫でない・弱っている人、体力の落ちている人、発汗過多な人には向きません。下痢や胃の不快感などの不調が出る場合もあるため、普段からおなかを壊しがちな人・胃腸の弱い人も服用を避けましょう。

ぜんそくの発作時は気道がせまく塞がるのを防ぐことが最優先であり、その継続治療においては西洋医学がすぐれています。

また、発作の回数が多い人の治療や突然の発作に対処するときには、漢方医学と西洋医学の併用が不可欠だとする専門家が多いので、症状とあわせみて医師に相談してみましょう。

漢方医学では、身体全体をみて調子を整え、病気や症状が表にあらわれる前に健康へ導くことが目的となります。

一つだけの症状を緩和する西洋医学とは考え方が違い、処方にあたってはそのときの身体の様子や、個別の体質を意識します。

個々のタイプを表す「証(しょう)」というものに基づいた処方が大事なので、その判別に不安があるときは漢方薬局など専門家に相談してみましょう。

        
        

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