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自宅介護?それとも介護施設?直面する前に知っておきたい「親の介護」

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介護について知っているようで知らないことを再確認

自分が年を重ねれば、当然同じように親も年を重ねます。そうなってくると、避けては通れないのが親の介護の問題。ずっと健康でいてくれれば最高ですが、高齢になると病気やケガは避けては通れない問題のひとつ。

ウチはまだまだ関係ない!そう思っていても、思わぬ事故に巻き込まれてしまうことだってあるかもしれません。

そうなってしまう前に、ちょっとだけ介護制度について、そして「親を介護する」ということについて考えてみましょう。

要介護度の区分

体の状態などにあわせて、要介護度というものが自治体によって定められています。

要介護度には7段階の区分があり、それぞれ要支援1から2、要介護1から5までとなっています。地域によっては、要支援と要介護1から5の6段階になっていることもあります。

要支援1:身の回りの世話の一部に見守りや手助けなどの介助が必要だが、排泄や食事はほとんどひとりでできる
要支援2:要支援1の状態に加え、歩行など移動の動作に支えが必要とすることがあるが、排泄や食事はほとんどひとりでできる
要介護1:要支援2の状態に加え、理解低下や問題行動が見られる
要介護2:要介護1の状態に加え、排泄や食事に介助が必要とされる
要介護3:身の回りの世話、複雑な動作、排泄がひとりでできず、移動の動作がひとりでできないことがあり、問題行動や全般的な理解低下が見られる
要介護4:身の回りの世話、複雑な動作、排泄がほとんどできず、移動の動作もひとりではできず、多くの問題行動や全般的な理解低下が見られる
要介護5:身の回りの世話、複雑な動作、移動の動作、排泄や食事がほとんどできず、多くの問題行動や全般的な理解低下が見られる

一般的に、要支援にあたる場合は手助けや介助を多く必要とせず、バリアフリー住宅であれば生活できることも多くなります。
要介護1の場合、認知症がなければ、自宅に誰かが常にいる状態での自宅介護が可能でしょう。要介護2からは介護者の身体的な負担が増えてくるため、仕事を持ったまま介護を続けることは難しくなります。

実際のケースから精神的・肉体的負担を見る

在宅介護をするとどんなことが起こり得るのか、そして介護施設を利用したらどうなるのかを、実際によくあるケースから考えてみます。

半身麻痺のある父親を自宅介護したケース

ケガの後遺症で、半身麻痺となった父親を自宅介護した女性のケースです。

夫・子供がいる自宅で同居して介護することになりましたが、父親は迷惑をかけたくないと思う気持ちが強く、自分で移動や排泄をしようとします。

しかし、半身麻痺のため無理に動こうとして転倒してしまい、ケガが絶えない状態に。

父親としては「娘に迷惑をかけたくない」と思っているだけですが、娘からすればだんだん「余計な手間を増やしている」と感じるように。家事や子供の面倒を見る間に父親の介護をしなければならないものの、父親の様子にイライラするばかりでした。

そんなある日、父親が転倒してとうとう骨折という大ケガを負ってしまい、お互いに「自分が見ていなかったから」「勝手にひとりで動いたから」とふさぎ込んでしまいました。

このケースの場合は、お互いを思いやる気持ちが逆効果となってしまうものです。

父親が介護施設に入ることで、娘は身体的・精神的負担が軽くなり、家事や仕事も今まで通り。介護も専門知識があるスタッフにお願いできるので、安心できます。

介護施設に入った父親は、家族に迷惑をかけることもなくなり、自宅ではできないようなリハビリやレクリエーションなどのイベントに参加することで、心身共にリフレッシュできるようになりました。

認知症の母親を自宅介護した仕事を持つ女性のケース

認知症を発症した母親の面倒を、ひとりで見ることになった女性のケースです。

仕事があり、常に介護や見守りをすることが難しいため、デイケアサービスを利用して、日中は母親を預け、仕事が終わってから迎えに行く生活をしていました。

ある日いつものように迎えに行き、自宅で食事の準備をしていたところ、母親が外へ出てしまいました。あわてて探すもののなかなか見つけられず、近くから大きなクラクションの音がしたので向かってみると、母親と自動車が衝突寸前。危うく事故に遭ってしまうところでした。

その後も、深夜に起き出しては家の中や外を徘徊するようになり、24時間誰かが見ていなければ危険な状態になってしまったのです。

認知症は症状が進んでしまうことがありますし、昼夜逆転の生活になったり、短時間で目が覚めて深夜に徘徊しやすくなったりもします。物忘れや勘違いも増え、今までできて当然、知っていて当然だったことを忘れることも少なくありません。このような状態になってしまったら、仕事をしながらの介護はほぼ無理と考えてよいでしょう。

このケースの場合、女性は母親を24時間体制の介護施設に入居させたことで、自分の生活や趣味を取り戻し、心身の負担も軽くなりました。

母親も施設で24時間の対応をしてもらうことで、生活のリズムが作れるようになっていきました。

介護殺人に発展するケースも

昨今のニュースで「介護殺人」という悲しい事件をよく目にします。子供が親の介護を苦に親を殺害してしまうケースや、介護していた両親から頼まれて無理心中を手伝ったケース、老夫婦で介護をしていて、夫や妻を殺害したり、無理心中したりするケースもあります。

そのほとんどに共通しているのが、自宅で介護をおこなっていたということ。悲しいことですが、こんな事件に発展するまで、心身共に追い詰められてしまうことがあるのも「自宅介護」なんです。

家族だからこそ感じるつらさも

家族なんだからこそ自宅介護を、と考える人も多いでしょう。しかし介護は「家族だからこそ」つらいと感じることも多いのです。

元気だった頃を知っている

ほとんどの場合、長年一緒に暮らしてきて、若くて健康だった頃を知っています。だからこそ、介護が必要になった姿を見るのは精神的につらく感じることもありますし、長く介護を続けることで身体的な負担も増えてきます。

トイレやお風呂の介助が大変

歩行や寝起きの介助などは比較的かんたんですが、トイレやお風呂に関しては介護する側の負担はかなりのものです。服の着脱や入浴では、半身麻痺や下半身が不自由になっていると、全体重をひとりで支えながらの動作が必要となってくるからです。

体力がない人や体が小さい人では、その苦労も人一倍。介護によって腰やヒザを痛めてしまうこともあります。介護に関する知識やコツをしっかり身につけなければ、続けるのが難しくなってくるかもしれません。

認知症は24時間気が抜けない

認知症を発症してしまうと、物忘れだけでなく家族の顔すら忘れてしまうこともあります。自宅ではない場所を自宅と勘違いしたり、家族を突然泥棒呼ばわりしたり、場合によっては知らない人に暴力を振るってしまうケースなども。

体が動ける場合は、これに徘徊が加わります。昼夜を問わず家の内外をうろうろしたり、水道の水を出しっぱなしにしたり、家の物を辺りかまわず捨ててしまったり、おむつを脱いで家中を汚してしまったり…。道に迷って保護されるということもよくあるのです。

また、認知症によく見られる症状として、夜に眠らない、睡眠時間が短かったり長かったりと安定しないというものがあげられます。生活のサイクルが安定しないうえに、問題行動も多くなってしまう認知症は、介護する側は24時間365日、ずっと気が抜けずに心身共にまいってしまうのです。

さまざまな介護施設と介護サービス

自宅介護の難しさがわかってきたところで、介護施設とサービスについても知っておきましょう。

要介護1以上の認定を受けると、大規模老人ホームへの入居や、夜間に対応した訪問介護などのサービスが受けられます。

29人以上が入居できる大規模な老人ホームや、特別養護老人ホームへの入居、夜間対応型の訪問介護が利用できるようになれば、家族の心身的な負担は大きく減らすことができるでしょう。

それぞれの施設によって、認知症の受け入れ有無などがあるので、入居・利用を考えている施設・サービスごとの確認が必要です。

要介護まではいかない要支援認定を受けた場合でも、介護予防サービスを受けられます。

入浴やリハビリなどの支援を受けられる訪問介護、短期間だけ入所するショートステイ、日中の介護を依頼できるデイサービス、29人以下の小規模型老人ホームなどへの入居、介護付きマンションや有料老人ホームへの入居などです。

また、歩行器やスロープといった福祉器具の貸し出し、購入する際の補助金制度などもあります。

老人ホームやデイケアサービスなどの施設では、完全入居でも通所型でも、その施設によってさまざまな特徴があります。

たとえば床屋さんが施設内にあって利用時に散髪もできる施設や、温泉を引いていてゆったりと入浴できる施設、また施設内でのレクリエーションが充実しているところであれば、利用者もリフレッシュできますし、かんたんに体を動かすイベントに参加することで、最低限の体力を維持することもできるんです。

自宅介護では難しい外出も、施設のスタッフの介助によっておこなうことができ、施設を利用することで認知症や体の調子がよくなったということもあります。

それぞれのサービスを受けるためには、自治体による要介護度認定が必要です。

市区町村にある介護保険課で申請すると、介護を受ける人の状態を調査員や医師が確認・診察します。その結果をふまえて審査が2段階でおこなわれ、申請からおよそ1ヶ月で結果が出ます。

申請した人すべてが要介護度認定されるわけではなく、状態によっては非認定となることもあります。

利用できるサービスや金額については、それぞれの自治体によって異なるので、詳しくは自治体の福祉課などに相談してみてください。

費用面を助けてくれる制度

介護サービスを利用するにあたって、不安に感じるのはやはり費用の負担ではないでしょうか。

さまざまなサービスを利用することで、多くの金銭的負担がかかるように感じるかもしれませんが、それを軽減するための制度が利用できます。

介護保険サービスを利用した場合は、介護サービスにかかった費用の1割か2割を負担すると国で定められています。たとえば、1万円のサービスを利用した場合に支払う金額は、1割または2割の1000円か2000円ということです。

利用するサービスや所得によって費用負担額は変わってくるので、どんなサービスを利用したらどれくらいの費用が必要となるのか、地域の福祉課などに相談してみましょう。知らないだけで、意外と活用できるサービスや制度は多いものですよ。

自宅介護だけが選択肢だけだと思わないようにしよう

お金がかからない自宅介護でも、介護する側の負担だけでなく、介護される側の負担まで大きくなってしまうことも少なくありません。

お互いの負担を考えるためにも、デイザービスや訪問介護、老人ホームなどを利用するという選択肢があることを忘れないでください。介護サービスを受けることは、決して悪いことではありません。

親の介護が必要になってしまったら、ひとりで抱え込まず、まずは地域の福祉課や周りの人たちに相談しましょう。

家族にとって最適な介護方法を選んであげることが、人間らしく生活していく上でもっとも重要になってくるのかもしれません。介護に関する選択肢を増やしておけば、いざというときにも安心できます。

親の介護が必要になったときには、自宅にいることだけが幸せとは思い込まず、お互いの負担が少なくなるような選択肢があるということを、ぜひ覚えておいてくださいね。

        
        

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